Nijiiro to Watashi

９月１５日に亡くなり、３０日に葬儀だった樹木希林さん。
”全身がん”であることを公表した希林さんの姿を観てから、彼女の言動に興味をそそられてきた。
テレビの中で笑みを浮かべながら話す希林さんの言葉は、哲学者のようにも思えた。

そして今年、めったに映画館には行かない私が、二回足を運んだ映画がある。
２０１８年５月公開の『モリのいる場所』、同じく６月公開の『万引き家族』、この二作とも希林さんが出演されている。

『モリのいる場所』、画家「熊谷守一」の日常生活を追った映画。
モリ（熊谷守一）→山崎努　妻（熊谷秀子）→樹木希林

映画の内容もさることながら、希林さんの衣装がとても素敵だった。たぶん、希林さんの自前の衣装だと思う。
日課になっている夫婦の囲碁の場面、縞の着物姿が熊谷ご夫婦の姿と重なる。台所にたったり、外で洗濯物を干したりの日常着としている刺し子のワンピースには目を見張る。

「熊谷守一美術館」は、ご夫婦の自宅跡に建てられたようだ。豊島区千早町、比較的近いので、ぜひ行ってみようと思う。

「がんに負けない、あきらめないコツ」鎌田實
このなかに”樹木希林流のがんとの向き合い方”鎌田先生と希林さんの対談が載っている。
希林さんの人生観がホンワカと表現されていて、「う～ん、希林さんは、やはり哲学者だ」これが私の感想である。

「ツナグ」２０１２年１０月公開された映画だが、これはDVDで。
現役の使者（ツナグ）樹木希林、ツナグの見習い松坂桃李。
DVDの良さは、繰り返し何回も観ることができること。

ツナグの言葉～「人間はみんないつか必ず死んでいく。死んでいった人たちは、いったいどこにいくのだろう…」
これは、私の永遠のテーマかもしれない…。

希林さんがどこかで微笑んでいるかも…。