2019
2月
10日

読書

「モンローが死んだ日」~「イン・ザ・プール」~そして

年明け早々NHKの番組予告で「モンローが死んだ日」全4話が放送されることを知った。
大人の純愛ドラマなのかなと思い、1月6日、NHKBSプレミアムドラマ「モンローが死んだ日」を観た。
夫を亡くし独り軽井沢に住む主人公、鈴木京香、精神科医の草刈正雄。
しかし純粋な恋愛ドラマではなかった。まず、第一話を観て、原作者を調べ、本を買った。
「モンローが死んだ日」小池真理子 新潮文庫 全683ページ、二日で読み終えた。
”心を病む・孤独・母親と娘との関係”このあたりがキーワードになっているような気がした。単純な大人の恋愛ドラマではないと感じる。原作を読んでから観る第二話からは、感じるものが少々違ってくる。

いつも考える『本が先か、映画が先か』…。

とにかく、ドラマは素晴らしかった。さすがNHKだと思う。

草刈正雄演じる精神科医”Dr.高橋”の患者の心に寄り添う会話…。物静かな語り…。
そんなドラマの内容に浸っていた時、たしか面白おかしい精神科医が主人公の本を読んだことを思い出し、本棚を探した。

奥田英朗の「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」文春文庫~
そうだ、”Dr.伊良部”だ!
伊良部総合病院神経科、お坊ちゃま医師”伊良部一郎”。独身、小太り、マザコン、注射フェチ、黄緑色のポルシェ~これだけでも人物像が浮かんでくる。
「患者に寄り添う会話」→ないない。
「物静かな語り」→ないない。

こんなドクターがいたら楽しいだろうな。

「イン・ザ・プール」は映画化されて、DVDも発売されているようだ。調べたら近くのツタヤで”在庫あり”。
しかし、私のイメージしている”Dr.伊良部”とは、ちょっと違うなあ…。

やはり”Dr.伊良部”役は、『イエス!高須クリニック!』の高須克弥先生しかいないな。
ドバイの空をペリコプターで飛ぶコマーシャル。同乗者の中には、西原さんもいる。その後には、サッチーさんも。

Dr.高須と20歳年下の漫画家西原理恵子さん。
Dr.高須には、高収入で贅沢三昧というイメージしかないのだが、西原さんのコミックを読むと、実生活は(食生活も)笑うしかないくらい面白い人物だ。

この『笑い』が、”Dr.伊良部”と”Dr.高須”の共通項かもしれない。

気に入りました (まだ評価がありません)
読み込み中...