2019
4月
9日

日常

千川通りの桜

開花予想に始まり、連日テレビで取り上げられる「桜」ニュース。ツボミから始まり、満開の桜、川に流れていく散る桜、色々な姿で楽しませてくれる。「平成最後の花見」という言葉も関係しているのか、あちこちで楽しそうな花見客を目にする。

今年は、桜の見方が少々変わった気がする。
桜を愛でる前に、ちょっと読んでおくと楽しさが倍増する本がある。
『桜の科学』勝木俊雄(サイエンス・アイ新書)

4月1日の朝日新聞”天声人語”「開け クマノザクラ」に、勝木さんの発見した新種の桜が『クマノザクラ』と命名されたことが書かれている。
4月7日読売新聞”本よみうり堂”でも『桜の科学』が紹介されていた。

桜に関することが、わかりやすく、また楽しく読める本だと思う。

「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」
「新たな発見、クマノザクラ」
「花の色は光と気温が大きく影響」
「染井吉野はひとつのクローン」
「明治国家と桜」
「戦後復興と高度成長時代の象徴」
「桜の樹の下には…」梶井基次郎の短編小説。冒頭の文章に『桜の樹の下には屍体が埋まっている!』と。

この本(桜の科学)には、まだまだ桜に関することが満載されている。これを読むと、桜への接し方が変わるかもしれない一冊の本だと思う。

それともう一冊、『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人。
雨の休日、一日で読んだ。ガンで亡くなった友人たちと重なる部分も多かったが、どういう訳か、悲しみに沈んでしまうことはなかった。なぜだろう…。

今回の桜は、千川通りの桜並木。同じ練馬区でも、石神井川の桜よりも千川通りの桜が早く満開を迎えていた。
散り始めた桜吹雪も、なかなか趣深いものだ。

ソメイヨシノが終わると八重桜が…。
今年はきれいに咲く八重桜に向かってシャッターを切りたいものだ。私の楽しみのひとつ。

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