2020
5月
26日

日常未分類絵手紙

アマビエ様!

『JIN-仁-』コミック版を読むと、江戸時代、流行り病が蔓延し多くの人々が命を落としている。
2000年6月、大学病院の階段から落下した脳外科医”南方仁”。
タイムスリップした先は、文久2年(1862年)江戸の町だった。

一瞬にして138年も過去の世界の人となったのだ。
138年前と聞くと、遠い昔のように感じられるが、私の祖父は明治34年(1901年)生まれ、祖母は明治31年(1898年)生まれ。今、生きていたとしたら119歳・122歳だ。
そんなことを考えると、南方仁の舞い降りた江戸の世界は、手の届く場所にあるような気がしてくる。

その頃の時代に、モチを喉に詰まらせた子供を気管切開して命を助ける。
「先生はきっと神様の国からやってきたお医者様ですわ!」

この時代、助かるはずもない病から人の命を救う。歴史の一部を変えてしまった事になるのでは…と悩む南方仁。

安政5年(1858年)、コレラ(虎狼痢)の大流行で江戸だけで3~4万人にのぼる死者をだした。
そして南方仁がタイムスリップした文久2年(1862年)、江戸に再び流行り病が襲い掛かった。
麻疹(はしか)だった。

6月頃より流行した麻疹も秋頃になると下火になったが、4年前、3~4万人の死者をだした虎狼痢が再び勢いを増してくる。

今のような医療も薬もない時代、町中に「麻疹除け」のまじないの紙が貼られ、苦しむ人々はそれに救いを求めた。

新型コロナウイルスで世界中が揺れ動いている今、話題になっている『アマビエ』のようなものなのだろう。

これは、水木しげるさんが描かれたアマビエ(1984年 昭和59年)。
疫病退散のご利益があるという。さすが水木さんだ!
これは、調布市役所ホームページよりダウンロードできる。

一昨日届いた”絵手紙”。私からのリクエスト『アマビエ様』も登場!

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